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登山家・竹内洋岳さん2

2010/06/05
授業は、天然ひのきの床の香り漂う気持ちのいい空間で始まった。
窓からは新緑が真近に見え、狭い中に総勢60名ぐらいだろうか
1年生から大人までぎゅっと寄り合ってすわり、
目の前の人物にみんなの気持ちも集まっていた。

作家・塩野米松さんと登山家の竹内洋岳さん。

お話は、竹内さんの山登りってどんなものなのかというところから始まった。

そもそも8000メートル級の登山とは、
頂上に国旗を立てることを国同士が競ったことからスタートしていて、
「国のプロジェクト」だったという歴史がある。
テントを背負う人、酸素を持つ人、その人たちの食料を運ぶ人、食料を運ぶ人の食料を運ぶ人・・・
といった風に膨大な人員と何億というお金が費やされる大プロジェクトだったそうだ。

技術が進み、軽くて丈夫な素材が開発されてくる現代になると、荷物がぐっと減ったことで
登山にそれほど人手がいらなくなり、チームを組めば出動可能な「スポーツ」になったという。

その中でも、酸素ボンベを持たない選択をしたことで、
竹内さんたちは、さらに身軽となり、世界中からクライマーが3人手を上げたらGOできるという体制なんだそうだ。

さて、富士山の2倍以上ある標高で、
どうして酸素ボンベなしで生きていられるのか。生きているだけでもすごいのに、
登って降りてくるという超人的な離れ業が可能なのか。

5000メートルあたりのベースキャンプで体を山に合わせると、
2週間くらいの間だけ8000メートルを酸素なしで登れるような高度に順応した肉体が
手にできるというのだ。(←もちろんこれまでの訓練のたまもの)

その2週間の間に、やってのけてしまうらしい。

「決め事はひとつ、頂上に登り、生きて還る」


塩野「人間は自分の限界に達したとき、肉体に眠る潜在能力を出す引き出しがあく瞬間があるようです。僕はそれはどうやら「肉体」の秘密なんだと思うのです。その眠っている能力を引き出すコツを知っているのが竹内さんです」


質問「大丈夫かどうかとか、どうやって判断するんですか?」

竹内「今は天気予報でもなんでもものすごいデーターがあります。そして雪崩が起こるのは計算すればデータでわかるといわれていて、それを正確につかむように、いろんな研究がなされています。だから僕が今からいうことはそういう流れには逆行することかもしれないんですけれど、僕の場合はやっぱり最後は「感」なんです。どんなに晴れていてどんなにデーターではいい感じでも、その場所にはいったとき「な~んかヤバイな」という気がしたら、止めます。どこまでその自分の直感を信じられるかということです。」

氷壁をロッククライミングして登る際には、登山靴にアイゼンという金属の爪のすごいのがついている道具をつけて
足でザクッと氷に突き刺しながら足場を確保して登っていく。
実際に使われているアイゼンを見せてくれながら、こんな話もしてくれた。

竹内「氷に突き刺すとき、本当に刺さっているか、このわずか数センチささった足先に全体重をのせてもいいか、いちいち確認していたら山は登りきれません。氷に突き刺して体重をのせてまた抜く。という動作を何万回も繰り返すわけですから、いちいち確認してたら大変な時間のロスになるわけです。自分の足ではないですけれど、道具の先端まで大丈夫かどうか感覚を張り巡らして、一回さしたら、そのまま行きます。やはり、自分の感覚を信頼できるかどうかです」

もし見込みが外れて「だめ」だった場合、それは即「生死」の境目につながっている。それでもすべての感覚を全開にして、肉体の極限状態から引き出される潜在能力をフルに発揮して、一歩、また一歩と登り続けるのだ。

塩野「みなさんきっと疑問に思うと思うんです。そこまでして、なぜ行くの?って」


竹内「なぜなんでしょうね~。人間の本能の中に、まだ見ぬ場所に行ってみたい、もっと上を目指したいという欲求があるように思うんです。みんなが木登りするのと同じかな。あの木に登れたら、今度はあっちの高いやつ登ろうって。でもそれがどうしてかっていうとそこに理屈はないんだよね。でも僕も登っているときは苦しくて苦しくて、どうしてこんな苦しいことやんなくっちゃなんないんだって思っているんですよ。だから頂上に着いたときの感覚というのは「あ~、もうこれ以上登らなくてすむんだ」という思いだけなんです。それが山を降りていっているうちに、そこからみえるものすごい景色や、いろんなことを感じ始めて、ベースキャンプについたらもう話しているんですよね。「今度はどこ登ろうか?」ってね。」

塩野「僕がみんなに伝えたいことは、この竹内さんがやっていることなんだけれども、生きること、死ぬことの中で、いつも最後は「自分は生きる」って方にちょっとでも体重がかけられるかどうかってことが、とっても大事なんですね。」

*********

お猪口一杯も伝えきれないけれど、
塩野さんのお話は、その夜開催された親たちとの懇談会で
さらに盛り上がります。

それは、また次回。

*********
おまけ

先日、本にもなって話題の、人気ブログ「あの世に聞いた、この世の仕組み」
「教育」についてのこんな日記がありました。守護霊(ガイド)さんとの会話です。
今回の授業参観を体験した私にとって、ナイスタイミングで
納得の内容でしたので、リンクしておきます~。


21:04 日常 | コメント(0) | トラックバック(0)
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